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2018秋M3 闇音レンリボーカルアルバム【月と星の声】
VRChat CloverCherry & SecretGarden オリジナルサウンドトラック
CrossingYourself - MinaFrancesca & Eiji - 1st Release.

すべては歌へ 五線譜描く月と星の輪舞
2018秋M3 東京流通センター(TRC) 第二展示場2階 サ-23a【CrossingYourself】 NEW RELEASE 1ST ALBUM - 月と星の声 - 頒布価格 1,000円
Illustration / siho ○●

CrossingYourself - 闇音レンリ ボーカルアルバム甘美な旋律と
激情が交錯する夜想曲

UTAUボーカルライヴラリ【闇音レンリ】を全曲で起用し、
激しいロック、ヘヴィメタルの要素と、煌びやかなシンセサウンドで構成されたボーカルアルバム。
闇音レンリ起用の楽曲としては他に類を見ない程の激しく激情に溢れたサウンドと、美しく紡がれた主旋律。
そして幻想的な世界を描き出す歌詞には、ひとことでは言い表せない程の深いメッセージ性を持ち、
闇音レンリの次第に熱を帯びる歌唱と相まって、そこには確かな情景が生まれ、そしてその裏には叫びが隠されている。
どの楽曲も、強い言葉達が五線譜に乗って、UTAUボーカルライヴラリという概念を突き破る。

さらにCD後半には、ソーシャルVRゲーム「VRChat」にて、MinaFrancescaが描き下ろしたピアノ曲を収録。
MinaFrancescaが闇音レンリの姿でマスターを勤める「CloverCherry」「SecretGarden」の曲をはじめ、
kagamiiiiin氏が運営するMirror'sNightBarのピアノ曲、さらに、特別な友人に向けた描いた、想いに溢れた曲や、本作のために描き下ろされた新曲も収録。
すべての楽曲が、本作のためにミキシング調整を一新し、さらに情緒溢れるメロディとなっています。

本作「月と星の声」は、かつて「Tinkerbell Sound Label」として何枚ものアルバム、
いくつもの楽曲をリリースしてきたコンポーザー【MinaFrancesca / 旧名:神凪琉榎】と【Eiji】による新規ユニット、
「CrossingYourself」の完全オリジナル最新作。
美しく艶やかに、しかし残酷な描写を掛け合わせた、ファンタジーオルタナティヴのMinaFrancesca
爽快で妖しく、時として重々しいギターサウンドのグルーヴとメロディアスを奏でるEiji

3人の甘美な旋律と激情が交錯する
すべては歌へ、五線譜描く、月と星の輪舞

Moonlight Parade

Tracks - 収録曲一覧 -

All Tracks Vocal / 闇音レンリ

Illustration / siho ○●

  • Track01 Cast a Shadow Music / Eiji
  • Track02 Moonlight Parade Compose / MinaFrancesca
  • Track03 Memory of Cradle Compose / Eiji
  • Track04 Missing Fragments Compose / Eiji
  • Track05 Artistic Flowers Compose / MinaFrancesca
  • Track06 My Illumination Compose / MinaFrancesca
  • Track07 Saturation Compose / Eiji
  • Track08 Blue Red Black Compose / MinaFrancesca
  • Track09 End of the Voice Compose / MinaFrancesca
  • Track10 My Little Crown PianoSolo / MinaFrancesca
  • Track11 Snow and Moon PianoSolo / MinaFrancesca
  • Track12 Secret Garden PianoSolo / MinaFrancesca
  • Track13 Reflect Here PianoSolo / MinaFrancesca
  • Track14 Fishbowl and Sunflower PianoSolo / MinaFrancesca
  • Track15 Clover's Memory PianoSolo / MinaFrancesca
  • Track16 Nocturne PianoSolo / MinaFrancesca

MinaFrancesca 制作の楽曲クロスフェード【2018/10/18更新】

MinaFrancesca End of the Voice ショートバージョン【2018/10/18更新】

MinaFrancesca ピアノソロ楽曲クロスフェード(一部曲を除く)

Memory of Cradle

Moonlight Parade

Vocal / 闇音レンリ Compose / MinaFrancesca

例えばこの瞬間に時が止まれば
どれだけの音が闇に消えていくだろう
煌めく月の光が水面に咲く
閉ざされた世界の先微かに浮かんだ

壊れかけの時計から
今、聴こえてくる秒針の音
「歪んでいくよ」

砕け散る蒼い結晶
光のパレード
降り注ぐ夜の空
月と星の声
奏でていくよ、紡ぐ歌
蒼く反射した声が
闇の中ずっと光り輝いた永久
例えばこの旋律で泣き叫んでも
きっと誰の胸も突き刺せない脆くて
包帯巻かれた先の虚無の宇宙に
君だけが月の様に浮かんで艶やかな

砕け散る蒼い結晶
光のパレード
降り注ぐ夜の空
月と星の声
映っているよ、僕の目にも
君の歌う闇の音が
いつまでもずっと胸を締め付けて離さない
歌い叫んでいた

Artistic Flowers

Vocal / 闇音レンリ Compose / MinaFrancesca

灰色に浮かんだ球体
錆び付いてくここは夢
風も無く揺れる白い花
滲む光 震えてる

Ah...絡み合う
ここで終わるの?
私だけを見てよ

もう貴方を引き裂いても
私は満たされない
渇いた声で叫ぶ
その姿愛しい
見開いた目 嬉し涙
花びらで隠した
爪を立てて突き破れば
白は赤に染まってく

散らばった記憶を手に取り
朽ちた空に重ねれば

Ah...いつからか私怖いの
貴方のこと「食べたい

もう貴方を蝕んでも
私は満たされない
歓喜がこびり付いた
鮮やかに叫んだ
私だけが愛していた
そこに無い瞳孔に
花を植えた 風が吹いた
私に捧ぐ芸術

Profile - コンポーザープロフィール -

Mina Francesca - ミーナフランチェスカ -

好きなものはウイスキーとエビフライの尻尾。
苦手なものはさつまあげの炒め物。
ジャパニーズシングルモルト響をこよなく愛している。おそらく死んでもしばらく腐らない。
2013年に活動を終了したTinkerbellSoundLabelのリーダー(旧名:神凪琉榎)であり、現在はコンポーザー、ウェブデザイナー、各種ゲームのUIデザインを仕事としている。
今も大きくは変わらない作曲スタイルで、ダークファンタジーの世界を描く。
そろそろ年齢を気にしたほうがいいと思いながらもガーリーなレディースファッションを好む。

Eiji - エイジ -

酒とぶらり旅で遊泳生活をしている人。
大体の日はお腹が痛い。
急に音信不通になり山奥の温泉に行くのが特技。いつかクマに遭遇して死ぬのだろうと思う。
気の赴くままにバンドでギター弾いたりドラム叩いたり、どこかの同人サークルに参加したりしている。
人畜無害っぽくエイに擬態しているが体はたいらではない。

Blue Red Black

Missing fragments

運命のボーカリスト 闇音レンリとの出会い

Write by MinaFrancesca

UTAUボーカルライヴラリという存在すら私は知らなかった。
音声合成の音楽シーンは、ボーカロイドが主流なのだとずっと思いこんでいた。今となっては、視野の狭かった自分を悔いるばかりである。
UTAUという存在を知るキッカケになったのは、VRChatというソーシャルPCゲーム。
そこで使用する自身のアバターを探している時、この「闇音レンリ」を知ったのだ。
少しあとの話になるが、MMDモデル制作者様の直接の利用許可のもと、VRChatの世界では、私は常に「闇音レンリ」の姿で在り続けている。
しかし、音楽コンポーザーとしての私はこれだけに留まりたくは決して無く、UTAUボーカルライヴラリとして、本来の闇音レンリをより深く知り、そして闇音レンリのために曲を描き、闇音レンリに私の描く世界を歌ってほしいという衝動に駆られた。
実に様々な闇音レンリ起用の楽曲を聴き、私はどんどんその歌声に引き込まれ、そして気づけば、本作の主題曲、MoonlightParadeを描いていた。
様々な楽曲を聴いたが、しかし、私が普段から作っているような音楽ジャンルは少なく、いや、むしろ無いといってもいい。
重々しいバンドサウンドと、そこに重なる煌びやかなシンセサイザー。ファンタジックでありながらも、メッセージ性の強い歌詞が胸を突き刺す、そんな楽曲を、闇音レンリにどうしても歌ってほしかった。
結果、MoonlightParadeをはじめ、私が制作した他4曲、どれもがあまりにも奇抜であり、時に残酷で、狂気に満ち溢れ、UTAUボーカルライヴラリという枠を飛び越えたかのような、感情を揺さぶる楽曲が仕上がったと感じている。
もう5年も前の話になる。長年活動してきた、ひとつの音楽レーベルの活動を終了した。それはあまりに唐突のように思えた。
しかし、そこでやれる自分の音楽に限界を感じていたのも事実で、それから、同じくメンバーであった、Eijiと何度か企画を起こしたものの結局完成には至らぬまま、数年が過ぎた。
仕事の忙しさも確かにあったが、それでも、この数年間は、自分の音楽スタイルを見つめ直す良い時間だったと、今ではそう感じている。そしてそれを形にしてくれたのが、闇音レンリ、まさに運命のボーカリストである。
出会いはVRChatという、少し変わった形ではあったものの、その世界では私は、変わらずピアノを弾き、限られたコミュニティではあるものの、少なからず誰かに感動を与えてきたように思う。自ら舞台(ワールド)を作り、ピアノ曲を描いてきた。
そこに集まる素敵な人達に支えられ、今こうしてひとつの作品を創り上げるに至ったのだと、自信を持って言える。
いくつかの偶然、いくつかの奇跡が重なり、私は今、闇音レンリが大好きである。
闇音レンリが私に与えてくれたものはあまりにも大きい。
闇音レンリというボーカリストを、そして闇音レンリの姿を、この先も大切にしていきたい。

My Little Crown

「私の小さな王冠」と題したこのピアノ曲は、VRChatで初めて描いた曲。
ふとしたキッカケで出会うことになった友人に贈った、甘くて切ない旋律。
特に、冒頭の和音からいきなり感じさせるしっとりとした響きは、私の作品の中でも最も美しい演出だと胸を張れる。
CloverCherryセンターステージで、私がピアノの椅子に座り、その横で静かに聴き入る友人は、いつしか手で口元を隠し、ふわりと浮かび上がるピンク色の粒子を眺めていた。
その光景は、今も鮮明に思い出せる。あまりにも美しかった。
そのあと、何人かの友人も招待し、皆に聴いてもらったあと、優しい拍手が聞こえてきた。
あぁ、描いて良かった・・・。そして、これからもたくさんピアノを弾こう。
そう心に決めた一夜だった。

Snow and Moon

Cafe SecretGardenのBGMとして描いた曲。雪と月。
幻想的な世界観を描き出したこのワールドを、最大限、旋律で表現したかった。
冒頭、ゆっくりと繰り返される、雪がしんしんと降ってくる様を表現した場面から、しっとり優しいAメロ。
そして次第に切なさを帯びてくる展開に心が震えてくる。
この曲は、そのままボーカル曲にもなるような、伴奏と主旋律でしっかりとわかれたおり、メロディがとてもしっかり耳に入ってくる。
間奏へと辿り着くと、その切なさは最も高まり、消え入りそうな高音は、月の白色に重なって消えていく雪のように。
このワールドは、当時私の心の中をそのままアウトプットしたようなもので、たくさんのギミックと遊び心があるものの、当時の私の身の回り、心情を知るものには、まるでこの世界、旋律、すべてが、心の叫びのようにも感じられる。
Public前に招待した友人が、それを感じ取り、あまりの辛さにマイクをミュートしその場で押し黙ってしまった姿を見て、私はほんの少しだけ、悪いことをしたかもしれない、そう感じた。

Secret Garden

続いて2つめのテーマ曲。こちらは先ほどのSnow and Moonとは違い、明るめの、前向きなメロディから始まり、とても優しい印象を残していく。
この頃私にも、様々な出会いと別れがあり、その中で描いた1曲であり、その時最も親しくしていた友人に向けた曲であるといっても良いかもしれない。
残念ながら今はもう連絡はないけれど、確かにあの時、私の気持ちは、この曲のように、優しく包み込むような温かいものだったと。これは、その証なんだと思っている。
届くかわからないけれど、ごめんね、ありがとう。

Reflect Here

同じくBarを運営する友人が作った、空と海の世界に感激し、その勢いで無心になって描いたピアノ曲。
水面は自らを反射し、空の青はどこまでも続いていて。青い世界に自分という存在が溶け込むようなその光景は、シンプルながらも実に美しく、私の心を突き動かした。
曲の後半に行くにつれ、次第に激しくなっていく伴奏は、突き動かされた心の躍動を忘れないようにと、その時必死になって描いた証拠だろう。
タイトルは「ここに映す」という意味だ。友人のBarの名前ともリンクしているが、「ここ」に一体何を映すのか、それは各々が胸に手をあてて、思いをめぐらせると良いだろう。
この、ガラスのようにシャープな旋律は、まさに鏡のようだ。

Fishbowl and Sunflower

この曲は、私が同人音楽活動の中で作ったボーカル曲を、ピアノ曲として作り替えたものだ。この曲は、Bar CloverCherry CityNightで演奏されている。
金魚鉢と向日葵、と題されたこの曲だが、歌詞はとても切なく惨いものだ。今からそれを剥き出しにするつもりはないが、シンプルに表現するならば、生き別れた大切な人へ向けた、胸の苦しみを歌った、夏の日の情景。
楽譜もとてもシンプルなもので、比較的弾きやすいもの。しかしそのメロディは、甘くて、切なくて、情緒的な仕上がりとなっていると思う。

Clover's Memory

本作「月と星の声」の制作を締めくくると同時に、Bar CloverCherryでの数々の思い出を、音楽という形で残したい、そういう気持ちで描いた曲。
少し短めの曲で、しかも、曲の最後は、まるでまだ続くかのように、中途半端な印象で消えていく。
これは、まだまだこの先も、思い出を作っていって、そしてそれが、この旋律のような、美しいものであるように、と願ってのものだ。
この曲を披露した時も、何人かの友人達が声を押し殺してくれたのを覚えている。
どうかこの先も、この場所で、たくさんの思い出と、たくさんの友情と愛情が生まれることを願って。

Nocturne

CloverCherry WinterLodgeのテーマ曲となった夜想曲。綺麗な月と、降り積もる雪と。
この曲、私は実は、あまり好きではない。・・・泣いてしまうからだ。
ここまで作ってきた旋律の中でも、最も心にもやっとしたものを残していく。
実はこの夜想曲は、本作「月と星の声」において、ヒロインである闇音レンリの悲しいエンディングを描いたもので、報われない愛や思いが、夜に白く消えていくのだ。
ある程度メロディを覚えたら、伴奏に合わせて口ずさみ、歌ってみてほしい。私がこの曲を好きではないと明記した意味が、きっと伝わるだろう。
実際に、この曲を描いているときは、本当に泣いてばかりだった。
間奏でオクターブがあがった時、それはもう手が震えてしまって、鍵盤を叩けずに演奏を止めてしまうほどだった。
私がCloverCherryを開店する際、このWinterLodgeをなかなか使わないのは、多分この曲があまりにもつらいからだろう。
そして、建物の奥、扉の向こうに隠されたオブジェへ。そこで演奏されるあの曲は、あまりにも痛烈だ。
私の音楽個性が最大限発揮されているこの夜想曲は、本作のラストを飾り、そして闇に落とし込むにふさわしいものであったと思う。